コンテナハウスの基礎知識
コンテナハウスで店舗開業するメリット・デメリットとは?店舗開業の注意点も解説!
2023/11/02 コンテナハウスの基礎知識
近年、一風変わった店舗として「コンテナハウスの店舗」が注目を集めています。
しかし、その魅力的な外観の裏にはどんなメリットやデメリットが隠されているのでしょうか? 店舗開業を考えているあなたも、新たなチャレンジとしてコンテナハウスに興味があるかもしれません。
この記事では、コンテナハウスでの店舗開業の利点と落とし穴、さらに成功するためのポイントを詳しく解説します。憧れの店舗を開く前に、ぜひこの情報をチェックして、成功への第一歩を踏み出しましょう。
コンテナハウスで店舗開業するメリット・デメリット
コンテナハウスで店舗開業するメリット・デメリットについて、それぞれ解説していきます。
メリット
設計の自由度が高い
コンテナハウスは一見、単なる箱のように思えますが、実は非常にデザインの自由度が高いのが魅力の一つです。
コンテナを繋げたり重ねたりすることで、多様な形にアレンジ可能です。異なる種類のコンテナを組み合わせることもできるので、店舗の拡大や縮小も容易です。コンテナのサイズはオーダーメイドでき、窓や扉、色のカスタマイズも自在です。
また、従来の建物と組み合わせる手法も流行っており、オリジナリティあふれる店舗を実現できます。
工期が短い
コンテナハウスは工場製造のため、現地での組み立て時間が大幅に短縮されます。
特に、周辺住民への影響を気にせず、素早く建設することが可能です。基本的な設備や配線工事は要りますが、天気に左右されずに進めることができるので、予定通りの開業を目指せます。
注目を集めやすい
コンテナハウスは独特のインダストリアルデザインが目を引くため、集客効果が期待できます。
トレンド感があるので、ショップやカフェなどで利用すると、話題作りに役立ちます。外観のデザインや配色によっては、レトロやモダン、シンプルなど様々な雰囲気を演出でき、人々の興味を引くことができるでしょう。
重量鉄骨造だが建築コストが安い
コンテナハウスと聞くと、コストパフォーマンスの良さを想像するかもしれません。
実際、一般的な木造とのコスト差はそれほど大きくありませんが、その質感や強度は重量鉄骨造に近いです。そんな重量鉄骨造の建物と比較すると、コンテナハウスはコストを抑えつつ、木造よりも長持ちするというメリットがあります。
移転が可能である
1台だけのコンテナハウスなら、元の形を保ったまま移転が可能です。
基礎や電気の工事は必要ですが、新たに建物を築くよりも時間と費用を削減できます。これにより、店舗の立地変更や拠点の移動がスムーズに行えます。
デメリット
木造建築と比較すると安くはない
コンテナハウスのメリットとしては経済的であるというイメージがありますが、実際のところは必ずしもそうとは言えません。
店舗としてコンテナを使用する際には、建築基準法に適合するための確認申請が求められます。多くの中古や海外輸送用のコンテナはこの基準を満たしていないため、新品のコンテナの購入が必要となることも。このため、コンテナハウスの設置費用が、木造建築の費用と大差ないことも少なくありません。
さらに、土地のレンタルや内装、外装、そして飲食店の場合は材料や調理器具などの費用も考慮しなければなりません。
設置場所に制限がある
コンテナハウスを導入する場合、設置場所の選定には慎重になる必要があります。狭い道やコンテナ輸送車が入れない場所では、設置が困難となります。現地でパーツごとに組み立てることも選択肢として考えられますが、それに伴うコストも増大します。
移転は可能だが簡単ではない
コンテナハウスの魅力の一つとして、移転が可能である点が挙げられます。しかし「可能」であることと「簡単」であることは異なります。
移転を実行する際には、運搬コストや再設置のための新たな場所の確保、さらにその場所がコンテナのサイズや設置条件に合っているかどうかなど、多くの要素を考慮しなければなりません。
建物の大きさは変えられない
コンテナハウスはその名の通り「コンテナ」を利用した建物です。したがって、一度設置したコンテナのサイズを変更することはできません。
店舗の規模を拡大したいときや、異なるサイズの空間が必要になった場合、新たにコンテナを追加するしか方法がありません。これは、柔軟性を求める場合にはデメリットとなりうる点です。
コンテナハウスで店舗開業する際の3つのポイント
コンテナハウスで店舗開業する際の3つのポイントをお伝えします。
JIS規格に適合したコンテナを選ぶ
店舗としてコンテナハウスを利用する際、最も重要なのはJIS規格に合致しているかの確認です。
JISは日本独自の規格であり、海外製のコンテナはこの基準に合致していないことがしばしばあります。この規格は、構造が日本の建築基準に適しているかを示すもの。JIS規格に合致していないコンテナを使用すると、違反建築とされ、行政からの是正指導を受ける可能性が高まります。
したがって、確実にJIS規格に適合したコンテナを選択することが、トラブルを避けるための鍵となります。
開業資金を用意する
コンテナハウスでの開業を考えるなら、約200万円の開業資金の準備が必要です。
この金額には、コンテナ本体の価格、基礎や電気、設備に関わる工事費などが含まれます。計画的に資金を用意することで、無駄な出費を減らし、スムーズに開業することができます。資金計画をしっかり立て、余裕をもった資金を確保することが、安定した開業への第一歩となります。
コンテナの活用例をリサーチする
コンテナハウスの魅力はその柔軟性にあります。
複数のコンテナを使用して、横につなげたり、縦に重ねたりと、多様な形にアレンジが可能です。例として、隣り合わせのコンテナの壁を取り払い、一つの広い空間を作ることや、2階、3階建ての店舗を構築することも考えられます。
成功事例や参考デザインは、書籍やインターネットで多数紹介されているため、これらの情報を活用し、自分のビジョンに合った店舗作りを目指しましょう。
コンテナハウスの店舗開業におけるQ&A
コンテナハウスの店舗開業におけるよくある質問にお答えしていきます。
Q:夏は暑く、冬は寒くなる?
コンテナハウスは「断熱性が劣るのでは?」との疑問を持つ方がいます。しかし、一般的な住居と同じように、適切な断熱工事を施せば、季節を問わず心地よく過ごすことが可能です。断熱工事にはいくつかの方法があります。
- 内断熱: 主にグラスウールやウレタンフォームを利用し、エアコンの効果をすぐに実感できるという長所があります。ただし、日射や外気の影響を受けやすく、結露も起こりがちです。
- 発泡ポリウレタンフォーム: コンテナの内部に直接吹きつける方法で、高い気密性と断熱性を持ちますが、費用が掛かる傾向にあります。
- 外壁断熱: コンテナの外側に外装パネルを取り付ける方法で、結露のリスクが少なく、断熱や気密の施工も容易です。しかし、コストやコンテナ外壁の特性を損失するデメリットもあります。
Q:錆びやすく、劣化が早い?
コンテナハウスは鉄製のため、錆や経年劣化を心配する声も耳にします。しかし、実際には、木造や鉄筋の建物もメンテナンスを怠ると劣化は避けられません。
コンテナハウスも適切な防錆処理や定期的なメンテナンスを行えば、長持ちさせることができます。メンテナンスをしっかりと行うことで、長く安心して使用することが可能です。
Q:天井は低い?
コンテナハウスの内部の高さは、通常のタイプで約2.4m、ハイキューブ型では約2.7m程度です。断熱材を設置すると、わずかに天井高が低くなりますが、一般的な住宅と変わらない高さが保たれます。
したがって、圧迫感を感じることは少ないでしょう。さらに、天井を高くしたい場合は、コンテナを積み重ねて吹き抜けの空間を作るという選択も考えられます。
まとめ【コンテナハウスで店舗開業するならironhouse】
今回の記事では、コンテナハウスで店舗開業するメリット・デメリットについて解説してきました。
コンテナハウスでの店舗開業は、近年のトレンドとして注目されています。コンテナハウスならではの特徴をよく理解した上で、店舗開業を検討してみてください。
「ironhouse」は、店舗から住居、オフィスまで幅広いニーズに応えるコンテナハウスを提供している会社としておすすめです。
ironhouseはお客様の希望やイメージを大切にし、それをベースに最適なコンテナハウスの設計を行います。その背景には、多くの経験と深い専門知識を持つスタッフの熱心な取り組みがあります。
品質面でも安心。ironhouseのコンテナハウスは耐久性や耐震性が考慮された素材を使用しており、安全かつ快適な環境を提供しています。さらに、短い施工期間で迅速な対応も魅力の一つです。
コンテナハウスでの店舗開業を検討している方は、ironhouseにお問い合わせください。